木桶を使って仕込んだ昔ながらの醤油蔵「ヤマロク醤油」
今月に開催予定だったSAKE Spring。
スタッフでお手伝いするはずが、コロナで延期になったことはブログでもお伝えしました。
ですがそのご縁あって、小豆島の「ヤマロク醤油」さんで開催されたイベントにお邪魔することができました!
創業150年、5代目の山本康夫さんが切り盛りする歴史ある醤油蔵。
失われつつある、昔ながらの木桶で仕込んだ醤油。
木桶を作れる人が減ってきている現実を「自分たちで作ること」で何とかしたい!
5代目が地元の同級生と共に木桶造りを学び始めたのが2012年。
木桶職人復活プロジェクトが始まります。
そこから10年の歳を経て、今や木桶造りを伝承できるまでに技術成長されました。
そんな木桶や醤油にまつわる人々が一堂に会するイベントが、【木桶サミット】です。
合計4日間で開催されるイベントスケジュール、初日はこんな感じ。
作られたばかりの新しい木桶が展示。
ピカピカの一年生、蔵の中心で輝いています♪
新木桶、お一つ500万円!(‘O’*)
全財産つぎ込んでも買えないなー(笑)
会場に入るとここにも木桶がずらり、その迫力に圧倒!
木桶の上にはトークショーを行うゲストスピーカーの方々の姿!
イベント期間中はトークセッションが数回おこなわれ、興味深いお話をたくさん聞くことができます。
他府県の醤油蔵の方、食に関わるユーチューバーさん、木桶醤油を販売する方、バイヤーさんなど様々な分野で活躍されている方々で話題も多岐。
中には高所恐怖症の方もいらっしゃって、自虐ネタが面白い( *´艸`)
耳を傾ける人々が座っている椅子が“木桶”っていうのも、憎い演出ですよね♪
ちなみに並べられている木桶たちはオークションにかけられ、全国の蔵に旅立ちます。
この中の一つは、福岡の醤油蔵へと旅立ちました~♪
実は木桶の特性として仕込む中身を変えて、使いまわしができるとか。
新しい木桶はゆるみが少ないため漏れにくく、サラっとした物を保存するのに有効。
酒 → 醤油 → 味噌
こんな風に、徐々に粘土をもった食材を醸すのに使われるそうです。
いやー、面白い!!
しかもその木桶に住み着いた菌もまた一緒にもらい受けられるので、より複雑で深みのある味わいのものが出来るんですって!
先人の知恵、すごいですよね~(≧▽≦)
私たちは2日間しか滞在できませんでしたが、イベント開催中はそこかしこで木桶を作るための作業がおこなわれています。
木桶の底板をつける作業。
かなり重そうな金槌を何度も振り上げては下し、底板の水平度を調整。
ミリ単位というち密さ。
重労働とはまた別の、細かく根気がいる作業に頭が下がります。
木樽を締める竹箍(タケタガ)造りは、タガの竹を削る作業から。
テレビのカメラクルーが撮影する中、慣れた手つきで竹を整えていきます。
竹が厚くても折れる、薄くても割れる。
微妙な厚みは、手の感覚でしかわからないらしいです。
出来上がった竹を、これまた手作業で編み上げます。
折れそうで怖い(^^;)
簡単そうにやっているけれど、絶対難しいやつー!!
このイベントで一番興味深かったのは、木桶を扱う醤油蔵さんはもちろんのこと、この木桶や木桶醤油にまつわる人たちがジャンルを問わず集まっていること。
本業では別の仕事をしている方がここで木桶作りを手伝ったり、知識を広めたり、交流したり、小豆島に集う年に一度のお祭り。
素敵な参加の機会をいただき、輪の中に入れていただいたことに感動しきりでした!
こちらは木桶醤油を使ってラーメンを作っていらっしゃる“せたが屋ラーメン”さん。
会場で振舞われたランチでは、木桶サミットオリジナルのラーメンをいただきました~♡
醤油の風味をシンプルに生かしたコクがたまらない一杯!
続いては日本卵かけごはん研究所代表理事。
コック帽と玉子カラーのメガネがトレードマーク、卵に熱い上野さんです( *´艸`)
その上野さんがランチにと用意してくれた、卵かけご飯におすすめの卵3種。
めったに食べられない烏骨鶏の生卵!
何と一個600円也~!(‘O’*)
値段聞いただけでもう美味しい(笑)
高知からはゆずの香りがする卵!
これ、想像以上に柚子の香りがします!
生卵から柚子の香りなんて、摩訶不思議(*_*)
個人的には一番印象的な卵でした(*^^*)
こちらも高知から珍しい土佐ジロー地鶏の生卵。
高知でもなかなかお目にかかれない逸品!
その土佐ジローを育てている尾崎さん。
自分の卵じゃなくゆずたまを宣伝、お人の良さがうかがえちゃいます♡
お人柄を感じさせるような優しい甘さとコクが、木桶醤油との相性の良さを引き立てる美味しい卵でした!
その卵に合わせるのは、、、
ずらーーーっと並べられた木桶仕込みの醤油たち!
もうね、どれも美味しいに決まっているから迷って選べません(´•ω•̥`)
このイベント初日~3日目までは関係者のみなのですが、最終日は一般の方も参加できます。
2日間参加させていただきましたが、この会場にいるみんなが「木桶」だけでつながった人。
それが小豆島という小さな島から、今や全国に多岐にわたって広がっている。
木桶技術の存続が目的だった当初から、今では製造だけにとどまらず技術を伝承し、いろいろなの分野に影響を及ぼしている。
少なからず小さなお店(みまるw)の一店主も、どっぷりその魅力と志に心打たれました!
来年お邪魔できるようなら、今度は4日間通しでと早くも狙っています( *´艸`)
スタッフも一緒に行けたらいいなー♪
ここでいただいたヒントをもとに、お店のおつまみメニューも変える予定です。
そちらもお楽しみに(*^^)v
最後になりましたがヤマロク醤油さま、(株)のぞみ代表さま、その他このイベントで知り合った関係者様、濃密な2日間をありがとうございました!
この記事へのコメントはありません。