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〖酒蔵探訪記〗灘菊酒造(兵庫)

兵庫では灘が日本三大銘醸地として名高いのですが、県内にはそれ以外でも素晴らしい日本酒を醸している酒蔵がたくさんあります。

その一つが本日ご紹介する〖灘菊酒造〗

こちらで「プレミアム酒蔵見学」なるものが開催されるということをお客様経由で知り、滑り込みセーフで申し込みを済ませ、スタッフと共に参加してきました!

姫路駅からほど近い、歴史を感じる素敵な佇まいの酒蔵(*^^*)
蔵への入り口には大きな杉玉が、私たちを迎えてくれます♪

大駐車場脇には菰樽(こもだる)

この日はあいにくの雨模様、気温も低くて寒ーい(^^;)

こんな寒い時期に作業される蔵人さんたちには、尊敬の念を抱かずにはいられません。

さて今回の酒蔵見学ですが、“プレミアム”と銘打つとおり特別なもの。

この酒造りの時期をあえて狙って開催されるもので、今年で4回目なんだそうです。

実際にお酒を仕込んでいる核心部を見学することができるため年々人気で、予約が取りづらくなくなってきているツアー!

「普段は入っていただけない場所にご案内しまーす」
案内係を務めてくださる川石光佐杜氏の言葉に、のっけからテンション上がりまくりです( *´艸`)

まずは見学用ユニフォームにお着替え~。

ヘアキャップに白衣、フットカバーに手袋と準備万端!

酒蔵内は寒いということで上着の上からの白衣で、着ぶくれ感がハンパないのはご愛嬌(笑)

広い敷地内の奥、3階建てのコンクリート建屋が灘菊酒造さんの中枢部。

いざいざ潜入~!

まずはお米についてのお話から。

灘菊酒造さんではお酒によって使用するお米や精米歩合を変えて、お酒の個性を変えています。

こちらは“百万石”

70%磨きは主に純米酒用。

こちらは大吟醸に使用する“山田錦”

ちっ、、ちっちゃい!

35%まで磨くと、心拍が反射して何だか輝いて見えます♪

ちなみに灘菊酒造さんでは精米を3か所の精米所に分散し、委託しているそうです。

酒蔵によっては自社で精米しているところもありますが、騒音問題や精米品質もろもろを考えると、委託という手段は効率化やコスト削減などメリットも大きいのかなーと思いました。

続いて洗米、浸漬と説明を受けたのち、案内されたのが「麴室」

なんとこのプレミアムツアー、麹室の中まで入れてもらえるんですっ!

ここの室(むろ)は前部屋、純米酒用の麹室、大吟醸の麹室の3部屋構造。

気温や湿度の変化を極力減らすため、前部屋を作ったのが杜氏のこだわりなんだそうです。

こちらは純米酒などの麹を作る部屋。

作業台も大きい、しかも今風ステンレスなんだー。

映っているのが社長兼杜氏の川石光佐氏、とても気さくな方です(*^^*)

最奥にある大吟醸用の麴室で使用するのは、昔ながらの木箱。

底が可動式になっていて、中に入れた米麹の湿度調整が簡単にできる優れもの!

私は初めて見た形状ですが、これは先代杜氏のアイデアだそうです。

酒造りも最終に差し掛かっていたこの日はもうその役目も終え、端に並べてきれいに整頓されていました。

見学のタイミングが良ければ麹を作っている最中も見学できるようなので、次来るときはもっと早めに申し込まなくちゃだわ~( ̄▽ ̄)

そして、実際にお酒を仕込んでいるタンク部屋へ移動!

こちらは仕込んで間なしの大吟醸。

お酒の良い香りも全くないし、まだお米感満載。

見た目もおかゆみたいで、まったく美味しそうに思えない(笑)

これから発酵がすすむとどんどんアルコールが生成され、日本酒らしくなっていきます♡

こちらがほぼ発酵が終わった状態の醪。

先ほどのと比べても米の粒感がなくなり発酵も穏やか、滑らかになってきています。

この日は、何と櫂入れ体験も!

実際のお酒に櫂を入れるなんて、初めて~♡

同行のスタッフも挑戦♡

主人もオマケ(笑)

マスクの上からでも感じる、柑橘系のようないい香り♪

もともと灘菊酒造は大量生産型の酒蔵でした。

現在の小ロットへとスイッチしたのは平成6年だそうです。

平成16年からは全国でもまだ珍しい現女性杜氏が酒造りを担い、女性らしい酒質と品質の向上、さらに新しいテイストへのチャレンジなどTV番組でも取り上げられました(*^^*)

私も偶然たまたまそのドキュメンタリー番組を見て、一度は訪れてみたいと思っていた酒蔵だったので、この見学会に参加できたのは本当にラッキーでした♡

さてお待ちかね、いよいよ試飲タイムです!

昔は貯蔵タンクなどを置いてあったと思われる蔵へ移動。

ちょっとした資料なども置かれています。

ちなみにここは見学自由なブースで、灘菊酒造のラインナップも展示されています。

今回はこちらの5種を試飲させていただきました。

季節限定の他に、海外輸出用の銘柄【柔道】も♡

灘菊酒造の魅力が余すところなく伝わる5種、個性も違っていい感じ~!

もちろんみまるのお客さまにもお楽しみいただくため、仕入れもしてきました(*^^*)

まん防明けすぐ、ご案内できるかなー??

この後は敷地内にあるレストラン「前蔵」に移動してランチタイム♪

ここの名物は“元祖綿菓子牛鍋”

佐賀牛は肉のうまみたっぷりで美味しかったです(≧▽≦)

まん防中だったので、レストランでのアルコール提供が無かったのがとても残念!

次の機会があれば、灘菊の美味しい日本酒と合わせていただきたいです♡

さて次はどこの酒蔵さんに赴こうかな~(*´з`)

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